近年、社会は急速に変化し、将来を予測することが困難な時代となりました。このような不確実な社会に素早く柔軟に対処するためには、自ら考え行動し成長し続ける「自律型人材」の育成が必要不可欠です。
ではどのようにしたら「自律型人材」が育つのでしょうか？重要なことは「学習者」が自発的に学ぶ意欲を持つことです。学習者の学ぶ意欲を引き出すためには、これまでのような指導者が上から指示を与える「指導」ではなく、育成者が学習者を理解し、学習者自らが経験から「学習」できる環境を作ることが必要です。自ら学習し成長し続けることによって、学習者の意欲は更には高まり、成長し続けることができるのです。つまり、学習者の成長は、育成者がどのように教えるのかではなく、どのように関わるかが重要なのです。

フライトでは、機長が副操縦士を育成・指導する機会が頻繁にあります。以前は、「指導者である機長が副操縦士に教える」という上下関係のもとでの指導が行われてきました。しかし、最新のJALのパイロットの育成では、「育成者である機長が自ら見本となり、学習者である副操縦士の意欲を引き出す」という考え方を取り入れ、「自律型人財（JALでは人材を”人財”と表記）」の育成に力を注いでいます。
JALビジネスキャリアサポートの「パイロットが実践 自律型人財育成研修」は、JALの自律型のパイロットの育成をするための考えを基に、学習者が意欲的に成長できる環境を整えるため、育成者が持つべき考え方を紹介します。マネジメントや人財育成に悩む方々にとって、すぐに実践できる考えを楽しく学ぶことができる研修です。