CSR 機内誌SKYWARD連載中「空のエコ」

機内誌SKYWARD連載中「空のエコ」 JALグループの環境活動を毎月お伝えしています

あらゆるシーンで「エコ・フライト活動」が行われています
「美しい地球を子どもたちに……という思いから始まりました」(ボーイング777・加藤機長)

3月号 一便一便をエコに飛ばす〜空のエコ・プロジェクト

 航空会社が環境に与える負荷の大部分は、航空機から排出されるCO2であると言われています。例えば、ボーイング777型機で東京(羽田)からパリまで運航すると、ジェット燃料の消費とともに、約270トンものCO2が排出されます。JALグループでは、国際・国内線合わせて毎日約930便を運航していますので、一便一便で少しでもエコに飛ばす努力を積み重ねることが、大きな結果へつながります。

 エコに飛ばす努力はさまざまな分野に及びますが、やはり一番重要な鍵を握るのは、実際に運航に携わる運航乗務員です。仕事柄、燃料消費を注視しているためか、「環境に与える負荷をできるだけ軽減したい」と考える運航乗務員が多数います。中でも、各機種から熱意あふれる代表者が参加し、エコ・フライト活動を全社的に推進しているのが、運航本部における「空のエコ・プロジェクト」です。隔月で行われるミーティングでは熱い議論が戦わされ、シミュレーターで確認した各施策の効果の数値等も活用し、啓発活動を進めています。

 エコ・フライトのノウハウは、航路や高度の選択、降下時のフラップ、車輪などの機器操作やタイミングの工夫、着陸後片側のエンジンを停止しての地上走行、駐機中には地上電源を積極的に利用するなど、多岐にわたります。「この取り組みは、美しい地球を目の当たりにしているパイロットたちの『素晴らしい地球を、美しいままで子どもたちに引き継ぎたい』という思いからスタートしました。安全性や快適性を確保しつつ、あらゆる場面で環境にも配慮して運航することはなかなか大変ですが、工夫を積み重ねることで、1フライトで何百kgものCO2排出削減ができることもあり、大変やりがいを感じます」(『空のエコ・プロジェクト』事務局の加藤機長)

 環境負荷を軽減する取り組みは、運航乗務員の工夫だけでなく、客室乗務員や整備士、ときにはお客さまにもご協力をいただきながら進められています。「空と地球を愛する私たちの取り組みに、ご理解、ご協力をお願いします」(同)

 一便一便を、安全に、そしてエコに飛ばす─。今日も操縦席では、熱い思いを胸に、エコ・フライトに取り組んでいます

JALグループでは、さまざまな環境活動に取り組んでいます。航空会社ならではの取り組みを、現場の声を交えて、これからもお伝えしていきます。また、ホームページでも多彩な活動をご紹介しています。

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