CSR 機内誌SKYWARD連載中「空のエコ」

機内誌SKYWARD連載中「空のエコ」 JALグループの環境活動を毎月お伝えしています

インド・タミルナドゥ風力発電(国連CDM登録番号0991)

6月号 空の旅の新しい選択〜JALカーボンオフセット

 最近耳にする機会が増えていると思いますが、「カーボンオフセット」という言葉をご存知ですか?カーボンは「炭素」、オフセットは「埋め合わせ」を意味します。地球温暖化を防止するため、二酸化炭素(CO2)の排出を減らすことが叫ばれていますが、日常生活や経済活動を営む以上、その排出をゼロにすることは困難です。そこで、排出したCO2量を算出し、別の場所で別の人が行うCO2削減プロジェクトに対して、その分に相当する経済的な支援をすることによって埋め合わせ、差し引きゼロにしよう、というのが「カーボンオフセット」の考え方なのです。

 JALグループでは、多くのお客様の声にお応えし、ご利用になる航空機が排出するCO2を埋め合わせることができる選択肢として、2009年2月より、日本の航空会社として初めて「JALカーボンオフセット」プログラムをご提供しています。その特徴は、1.JAL国際線・国内線どちらのご利用でもオフセットできること、2.支援していただくCO2削減プロジェクトが、「クリーン開発メカニズム※(CDM)」として、国連から認証された世界でもっとも信頼性の高いプロジェクトであること、3.オフセットするCO2量が選択できること、といえます。支援対象は、たとえばインドでの風力発電事業などがあり、「JALカーボンオフセット」のクレジット(排出権)は世界的に認められているため、地球規模での環境対策に参加できることになります。

 もし、「旅行中に残す地球環境へのフットプリント(足跡)をできるだけ小さくしたい」、「地球温暖化防止に協力したい」と感じられたら、「JALカーボンオフセット」という選択肢があります。JALホームページで航空券をご購入いただいた後、「オフセット手続き」を選択するページにお進みいただけます。

 現在の技術ではCO2を出さずに航空機を運航させることはできませんが、JALグループでは日々CO2の排出を極力減らすように心がけ、その取り組みをさらに進めていきます。

※クリーン開発メカニズム(CDM):京都議定書で定められた温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的仕組み「京都メカニズム」のひとつ。先進国が開発途上国におけるCO2削減プロジェクトを共同で行い、その結果排出減または吸収増となったCO2を「クレジット」という形で受け取る仕組み

*最新号は機内でお楽しみいただけます。

ホームページでは、「カーボンオフセット」および「JALカーボンオフセット」プログラムについて、分かりやすく解説しています。また、CO2を算出することもできます。ぜひご参照ください。

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