CSR 機内誌SKYWARD連載中「空のエコ」

機内誌SKYWARD連載中「空のエコ」 JALグループの環境活動を毎月お伝えしています

日本の空を彩る「COP10エコジェット」

1月号 美しく豊かな地球を次世代へつなぐために

新しい年を迎えましたが、2010年は、「国際生物多様性年」という、豊かな地球を未来へとつなぐために大きな意味を持つ年でした。10月に愛知県名古屋市で開催された「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が、地球上の多種多様な生きものを守るために、極めて意義深い足跡を残したことは記憶に新しいことと思います。

 JALグループは、2010年の初めに、改めて航空事業と生物多様性の関係を整理し、事業活動を通じた生態系への負荷を極力小さくすべく、「JALグループ生物多様性方針」を定めました。そのなかには、意図しない外来生物移送の防止に向けた努力や、希少種保全目的での輸送の援助など、航空会社ならではの関わり方についても規定しています。

 また、生物多様性の大切さとそれが失われつつある現実が、多くの方々に知られていないということにも着目。多様ないのちを守る活動への第一歩として、生物多様性とは何か、いまどのような危機に瀕しているのかを、広く社会に伝える活動を推進するよう、併せて方針に盛り込みました。

 この方針に沿って2010年春よりホームページなどを通じた情報発信に加え、6月にはCOP10のロゴを機体にあしらった「COP10エコジェット」を国内線に就航。これは航空会社としては世界で初めて、環境保全をテーマとした国際会議をアピールし、社会の意識を向上させる取り組みとして、非常に高い評価をいただきました。また、機内には「国連地球生きもの会議おりがみ」や環境絵本を搭載するなど、楽しみながら生物多様性について考えていただける工夫を凝らしてきました。

 こうした取り組みを通して、JALグループは、航空事業が豊かな生物多様性に支えられていることを一層強く認識するようになりました。世界中のさまざまな文化は、それぞれの地域に固有の自然や生物多様性に根ざしています。世界に画一的な自然や文化しかなかったとしたら、航空会社の担う文化や人々の交流が持つ魅力は、大きく損なわれていたことでしょう。「いのちの共生を、未来へ」というメッセージとともに、今後もこの豊かな自然と多様ないのちにあふれた美しい地球を次世代へとつなぐお手伝いをしていきたいと考えています。

*最新号は機内でお楽しみいただけます。

JALグループでは、「地球に、お客さまにうれしいを!」を合言葉に、楽しみながらエコや生物多様性に親しんでいただく取り組みを行っています。コンテンツ満載の「JALと環境」ホームページもご覧ください!

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