JALが、出前講座「空育」を開始して早4年がたちます。「空の教育」と「そら行くぞ!」のふたつの言葉をもじって名付けられた「空育」は、2011年12月末までに、日本各地の小中学校のほか、アジア、ハワイ、オーストラリア、ヨーロッパの日本人学校など、合計185カ所で講座を実施し、受講された方は24,500名を数えます。
「空育」では、次世代を担う子どもたちに、現役パイロットが高度1万メートルから見た地球の「いま」を伝えています。飛行機やパイロットなど、子どもたちにとって魅力的な要素がたくさんあるためか、最後まで集中し、楽しんで聞いていただけることがほとんどです。環境問題など、子どもたちには少し難しい話も、写真やイラストを使って、できるだけ分かりやすくお伝えします。中でも、航空会社ならではの、温暖化による影響が表れた北極海やアラスカの写真を見ると、多くの子どもたちは目を見張り、その深刻さを実感するようです。
もちろん、「空育」は厳しい現実ばかりをお伝えするわけではありません。飛行機ができるまでを紹介する動画は、子どもたちに大人気。そして空から見た地球の美しさや自然の豊かさを確認し、それらをどうしたら未来につないでいけるかを一緒に考えています。
「常に意識するのは、難しくなりがちな環境の講座を、皆さんに『楽しかった!』と実感していただくことです。そのために、講師を務める機長とも話し方からイメージして打ち合わせを行っています」(「空育」を担当する江藤さん)
子どもたちから「自分も何か始めなければいけないと気づいた」という感想をいただいたときに、大きな充実感を覚えるといいます。「この講座をより多くの方に知っていただき、機長と私で『そら行くぞ!』と出向く機会が増えれば最高です!」(同)
一人一人が、少しでも環境を意識した行動をとることで、美しい地球を次世代に引き継ぐことができるでしょう。「空育」がきっかけのひとつになればと期待しながら、今月も機長とふたりで、あちこちの学校にうかがっています。
JALグループでは、さまざまな環境活動に取り組んでいます。航空会社ならではの取り組みを、現場の声を交えて、これからもお伝えしていきます。また、ホームページでも多彩な活動をご紹介しています。