CSR 機内誌SKYWARD連載中「空のエコ」

機内誌SKYWARD連載中「空のエコ」 JALグループの環境活動を毎月お伝えしています

スタッフ一丸となって取り組んでいます
コックピットの窓にも

7月号 窓の日よけを下ろして、お客様とともにエコ活動を

 JALグループの飛行機に搭乗されたときに、座席の窓の日よけが下りているのを見たり、また、飛行機をお降りになる際に、客室乗務員から、日よけを下ろしていただくようお願いするアナウンスを耳にされたことはありませんか。

 窓の日よけを下ろす─。これは、JALグループが2009年から実施している、お客様とともに取り組む環境活動のひとつです。地上滞在中に、機内の窓の日よけを下ろして機内温度の上昇を抑えることで、エアコンの役割を担う補助エンジン(APU)の使用時間を減らし、環境への負荷を抑えることができるのです。夏の暑いときに、すだれをかけて涼をとるように、飛行機でもそれを実践しているといえるでしょう。

 お客様に日よけを下ろしていただくようご協力をお願いするのは、駐機場到着後にできるだけ早く日よけを下ろすため、そして日よけを下ろしたままでご搭乗いただくのは、できるだけ長く日よけを下ろしたままにしておくためです。早く、長く閉めておくことにより、機内温度の上昇を効果的に抑制することができます。たとえば、ボーイング777型機でAPUの使用を15分減らし、エネルギー効率の良い地上電源に切り替えることができれば、150kg以上のCO2排出が抑制されます。小さな工夫の積み重ねですが、取り組み開始以来、たくさんのお客様にご協力いただき、おかげさまでとても大きな効果へと繋がっています。

 窓の日よけは、夏はもちろんのこと、春や秋にも威力を発揮します。外気温がそれほど高くない春や秋には、窓から日が入ることを防ぐだけで、快適な機内環境を長時間保つことができるのです。一方、外気温も湿度も高い夏は、日よけを下ろしても短時間で機内温度が上昇してしまうため、効果は限定的です。ただ、エアコンの効きが良くなり、座席のひじ掛けや座面が熱せられるのを防ぐため、快適さを向上させることができます。

 ハワイなどの常夏の空港を除き、冬の間はお休みしていたこの取り組みも、この春から順次再開し、実施空港・便を拡大しています。天気と気温を見ながら、今日も国内外の各空港で日よけを下ろすエコ活動を行っています。冬までの間、引き続き皆様のご理解とご協力をお願いします。

*最新号は機内でお楽しみいただけます。

JALグループは、エコ活動を通じてお客様に「うれしい」や「楽しい」を感じていただける活動を推進しています。さまざまな取り組みは、「JAL Happy Eco Project」ホームページでご紹介しています。ぜひご覧ください。

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