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これまでのトラブルの概要とその安全対策

過去に発生した事例と、その後の対策をご説明します。

2020年度

重大インシデント

  • 日本航空904便の離陸後の引き返し

重大インシデント

航空事故には至らないものの、事故が発生するおそれがあったと認められるもので、滑走路からの逸脱、非常脱出、機内における火災・煙の発生および気圧の異常な低下、異常な気象状態との遭遇などの事態が該当し、国土交通省が認定します。

日本航空904便の離陸後の引き返し

概要

2020年12月4日、日本航空904便(那覇空港発 東京国際空港行)が、離陸上昇中に左エンジンの不具合が発生したため、那覇空港に引き返しました。到着後の検査において、左エンジンの一部ファンブレードやエンジンカウル(覆い)の損傷などが確認され、本事例は国土交通省により重大インシデントと認定されました。

緊急対策と原因究明

原因については今後、運輸安全委員会にて調査が行われますが、緊急対策として12月5日の出発までに、同型エンジンを装備する全777型機のファンブレードについて、詳細な目視、触診検査を行い、異常の兆候の有無を確認します。
JALグループは運輸安全委員会の調査に全面的に協力してまいります。

当面の再発防止策

現時点(12月7日)において、当該エンジンのファンブレードの一部が破断している状況が判明しています。原因については調査中ですが、ファンブレードの破断に伴う振動により、左右のエンジンカウル(覆い)の留め具が飛行中に外れ、カウルの損傷に至った可能性が考えられます。
そのため、同型エンジンを装備する当社保有で稼働中のボーイング777型機 計9機に装備されている全18台(事例の発生した当該機除く)の全てのファンブレードについて、以下の対策を進めております。

  • 12月5日の朝までに、目視と触診による詳細な緊急検査を完了し、不具合がないことを確認いたしました。引き続き、便間での目視点検ならびに夜間での目視と触診による詳細検査を当面の間実施します。
  • 12月5日以降、非破壊検査(蛍光浸透探傷検査(*))を開始しており、12月7日中に全ての初回検査を完了する予定です。なお、現時点では、不具合は発見されておりません。初回検査完了後、当面の間100飛行回数ごとに同検査を繰り返して実施いたします。
    (*)肉眼では見えない(見づらい)細かい傷を発見する為の検査
  • 同型エンジンのファンブレードについては、個別に使用時間を管理しており、現在他社での事例を踏まえて6,500飛行回数ごとにメーカーにおいて特別な検査を実施しております。今後は、今回の事例を踏まえて、前回のメーカーでの特別な検査から3,250飛行回数を超えるブレードについて、順次交換し、メーカーでの特別検査を実施いたします。

安全上のトラブル

2006年10月1日付施行の法令(航空法第111条の4および航空法施行規則第221条の2第3号・第4号)に基づき、新たに国土交通省に報告することが義務付けられたもので、以下の事態が該当します。
このようなトラブルは、トラブルの要因が積み重なった場合には事故を誘発することにもなりかねないものですが、直ちに航空事故の発生につながるものではありません。

安全上のトラブルの分類と具体例

  • 被雷や鳥の衝突などによる航空機の損傷/システムの不具合 (例) エンジントラブル、通信・電気系統のトラブル
  • 非常時に作動する機器などの不具合 (例) 火災・煙の検知器の故障
  • 規定値を超えた運航 (例) 決められた限界速度を超過
  • 機器からの指示による急な操作など (例) TCAS(衝突防止警報装置)などの指示に基づく操作
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