マイル・ライフ・インフラ
2021年度、コロナ禍による航空需要の激減により航空以外の収益源の重要性を再認識し、事業構造改革に向けて、マイル・ライフ・インフラでの事業領域拡大の取り組みを開始しました。「マイレージ・ライフスタイル」「地域」「次世代エアモビリティ」「受託(空港/整備/貨物)」それぞれの事業領域で、JALグループの強みである顧客基盤やブランド、ヒューマンスキルを最大限に活用し、成長を図ることとしています。

マイレージ・ライフスタイル領域
航空以外の日常生活においてサービスを提供、マイルの「ためる」「つかう」領域を拡大する「JALマイルライフ構想」を推進し、お客さまと社会のウェルビーイングを実現します。具体的には、「異業種事業者との提携拡大」「DXの推進」に加え、航空以外の日常利用や環境に配慮した活動などでポイントを獲得できる「新マイレージプログラム」を導入します。日常生活・ライフステージにおける高品質・便利なサービスを提供することにより、サステナブルな社会の実現に貢献し、ESG戦略を推進していきます。

マイレージ・金融領域では、「JALマイルライフ構想」をさらに一歩進めるべく、「JAL Wellness & Travel」「JAL住宅ローン」「JALでんき」といった新サービス提供に続き、楽天とのポイント交換サービスを開始しました。物販領域では、EC事業の強化を図るべく、JALUXを連結子会社化しました。
今後は、金融サービス領域を強化し、(保険/証券などの)金融商品拡大、キャッシュレス化の促進(タッチレス拡大/二次元コード決済導入)に取り組みます。物販領域でも、JALUXとのシナジー拡大に加え、新ECサイト構築による事業拡大、エシカル消費に配慮した商品展開を進めます。
「マイルとともに、毎日の暮らしと人生をもっと豊かに」をモットーに、今後も「JALマイルライフ構想」を推進します。
地域領域
自然環境に配慮しながら地域活性化に取り組み、永続的な流動を生み出すことで航空需要の創出を目指します。 地域ごとに抱えるさまざまな課題解決のため、地域にヒトが行く理由づくり・仕組みづくりを推進するとともに、地域からモノを日本全国、そして世界へお届けできるよう魅力ある商品づくり・販路づくりによって持続可能な地域経済・コミュニティの確立を支援していきます。

エアモビリティ領域
少子高齢化に伴い、離島などの過疎地域では買い物アクセスなどの課題があり、次世代エアモビリティの活用が期待されています。JALグループは空の移動に関わる運航ノウハウを活かして地域の課題・ニーズに寄り添い、移動の利便性を向上し地域を豊かにしていきます。

受託領域
航空需要回復に柔軟かつ着実に対応できる受託体制を整え、エアラインの強みを活かしたサービス拡充に取り組みます。また、国内各空港への海外航空会社の誘致を行い、国内外の人流・物流の活性化に貢献し、地域経済と航空業界の成長を支えます。

その他の領域
その他の領域においても、お客さまの利便性向上を通じてJALグループの企業価値の最大化に努めています。

農業事業
観光農園・農家レストラン運営・プライベートブランド商品開発。

ビジネスジェット事業
チャーターフライト手配・グランドハンドリング・オーナー所有機マネジメント。

JAL Innovation Lab
社内外の知見を活かして新しい付加価値やビジネスを創出する“オープンイノベーション”の活動拠点。