JALグループ行動規範
JALグループ行動規範「社会への約束」
JALグループは、「全社員の物心両面の幸福を追求し、一、お客さまに最高のサービスを提供します。一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。」という企業理念を掲げ、その実現のために、JALグループ社員一人ひとりが持つべき意識・価値観・考え方である「JALフィロソフィ」の実践に取り組んでいます。
このたび、企業価値の向上と持続可能な社会の実現に向け、私たちが業務の様々な面で遵守すべき行動指針として「社会への約束」を定めました。
このベースにはJALフィロソフィの意識・価値観があり、「社会への約束」に則って業務を遂行することは、JALフィロソフィの実践に繋がるとともに、JALグループ企業理念の実現に通じます。
経営トップのコミットの下、JALグループ社員は、グループ行動規範「社会への約束」の趣旨を深く理解し、ステークホルダーや社会からの信頼を築き、持続可能な社会の実現に積極的に貢献していきます。
1.安全
安全とは、命を守ることであり、JALグループ存立の大前提です。
私たちは、安全のプロフェッショナルとしての使命と責任をしっかりと胸に刻み、
知識、技術、能力の限りを尽くし、一便一便の安全を確実に実現していきます。
- 安全に懸念を感じた時は迷わず立ち止まります。
- 規則を遵守し、基本に忠実に業務を遂行します。
- 推測に頼らず、必ず確認します。
- 情報は漏れなく速やかに共有し、安全の実現に活かします。
- 問題を過小評価することなく、迅速かつ的確に対応します。
2.お客さま満足の追求
JALグループは、すべてのお客さまに最高のサービスを提供することを目指し、商品・サービスに関する情報を適切に提供するとともに、お客さまの声を真摯に受け止め、常により良い商品・サービスの開発・改善に取り組みます。開発・改善にあたっては、多様なお客さまのニーズにお応えするため、当事者の視点を取り入れるとともに、商品・サービスのイノベーションを実現してまいります。
3.ステークホルダーからの信頼
JALグループは、持続的な成長と企業価値の向上のため、企業をとりまく幅広いステークホルダーと建設的な対話を続けながら、公正な情報開示に努めます。
(1)情報の開示と対話
JALグループは、社会にとって有用な情報を正確かつ公正に開示し、ステークホルダーの声に耳を傾けることを通じて、社会との誠実なコミュニケーションを心掛けます。
また、株主や投資家とのインベスターリレーションズ(IR)を重視し、企業経営と事業活動に関する情報を迅速かつ正確に開示し、建設的な対話を通じて株主や投資家の皆さまの理解促進に努めます。
(2)インサイダー取引の禁止
JALグループは、社内で定められた関連規程を遵守し、インサイダー取引の未然防止を図り、業務上知り得た未公表情報を利用して利益を得る行為およびその疑いを持たれるような行為は行いません。
4.一人ひとりの尊重と働きがい(人権・労働)
一人ひとりを尊重するとは、異なる文化・価値観を尊重できること。そのためには世界中の多様な文化と積極的に触れ合います。
また、仲間と過ごす職場を働きがいあふれるものにするために、共に働く仲間のために頑張れることを誇りと喜びにします。
(1)人権の尊重と多様性
JALグループは、あらゆる人々の人権を尊重する責任を果たします。それは、お客さまをはじめとするステークホルダーと、JALグループで働く一人ひとりを尊重することであり、性別、年齢、国籍、人種、民族、宗教、社会的身分、障がいの有無、性的指向・性自認などによる差別をせず、一人ひとりが個性を発揮できるよう、多様性の尊重に努めます。また、自らの事業活動の結果、だれかを傷つけたり、人権の侵害に加担したりすることがないように行動します。なお、人権の尊重については、人権方針のもとに行う人権デューデリジェンス*によって、常に課題に向き合い、現状を社会に開示し、改善を続けます。
* 事業活動の中にある人権に対する負の影響を特定して、防止、軽減するための仕組みのこと
(2)働きがいにあふれる労働環境
JALグループは、志高く挑戦し続け、新たな価値を創る組織を目指します。また、健康経営の推進と、ワークスタイルの変革をたゆまず進めることで、心身共に健康で安全な働きがいにあふれる職場環境をつくります。
5.社会の一員としての使命と責任
JALグループは、社会インフラの一翼を担うものとして存在できていることに感謝し、公共輸送機関としての使命を果たすことで、その感謝の気持ちを形にしてお返しします。
(1)事業を通じた地域活性化への貢献
JALグループは、航空運送事業を支えていただいている日本各地の持続的な発展に貢献します。そのために、航空運送事業で培ったノウハウやネットワークを活かし、地域の魅力・価値を高めることに注力し、ヒトとモノの循環・流動の拡大を通じて地域経済の活性化に貢献します。
また、日本の翼として、そしてネットワークキャリアとして、「日本と世界を結ぶ」ことにより、人々、経済、文化の交流を促進し、経済の発展や平和に貢献していきます。
(2)社会のインフラの一翼を担う企業としての責任
JALグループは、市民生活や企業活動に脅威を与えるテロ、サイバー攻撃、自然災害等に備え、組織的な危機管理を徹底します。また、自然災害の発生にあたっては、早期の航空輸送サービス再開、復旧に向けた輸送協力等に努め、社会のインフラの一翼を担う公共輸送機関としての社会的使命と責任を果たします。
(3)企業市民としての責任
JALグループは、良き企業市民として、次世代の育成、文化・スポーツ支援、災害復興支援、地域交流・国際協力などの活動を通じて、社会の課題解決と発展に貢献します。なお、取り組みに際しては、様々なステークホルダーと連携・協働するとともに、社員の積極的な活動を支援します。
6.豊かな地球を次世代へ(環境)
JALグループは、航空運送事業が環境に大きな影響を与えているという事実と真摯に向き合い、この豊かな地球を次世代に引き継ぐ責任を果たすために、社員一人ひとりの意識を啓発し、あらゆる場面で環境の保全に取り組みます。
(1)環境保全への取り組み
JALグループは、法令を遵守し、気候変動への対応、限られた資源の有効利用、環境汚染の防止、騒音の低減、生物多様性の保全に取り組み、環境負荷の低減に努めます。また、環境の課題解決に向け、ステークホルダーとの連携を通じて、環境に配慮した技術を追求します。
(2) 環境情報の開示と対話
JALグループは、環境に関する情報を積極的に開示するとともに、ステークホルダーとの対話を続け、環境保全の取り組みの輪を社会に広げていきます。
7.公正な事業行動
JALグループは、社会から真に信頼される企業の一員として、法令その他のルールを遵守し、誠実さをもって行動します。
(1)コンプライアンスの徹底
JALグループは、国内外における事業活動にあたって、関係する法令、その他の社会的ルール(コンプライアンス)を遵守します。それぞれの担当分野で正しい解釈と適切な手続きを理解し、コンプライアンスに違反した事象、もしくは違反の可能性がある事象に直面した場合には、内部通報窓口・法務部門などのアドバイスを受けて行動します。
(2)腐敗行為の防止
JALグループは、国内外における事業活動にあたって、直接的あるいは間接的かに関わらず、いかなる形式の賄賂の受領または提供、ならびにマネーロンダリング等の腐敗行為は行いません。
また、社会的な慣習により適正と認識される範囲を超えるような、不当な金銭・贈答品・接待およびその他利益の受領または提供をしません。
慈善寄付や後援資金、政治寄付などについては、適法な目的のためのみに行い、社内規程で定めた事前承認手続きを経る必要があります。
JALグループの利益が不当に害されることが無いように利益相反の恐れがある取引は行いません。
(3)お取引先さま*との公正な取引関係
JALグループは、常に誠実な対応を心掛け、お取引先さまと互いに尊重し合い、健全なるビジネスの発展に努めます。お取引先さまに対しては、定められた規則・手順に従った合理的な判断に基づき、適切な条件での取引に努めます。また、お取引先さまとともに、持続可能なバリューチェーンの構築に努めます。
* サプライヤーさま並びにすべてのビジネスパートナーの皆さま
(4)自由で公正な競争
JALグループは、すべてのお取引先さまと、自由な競争原理に基づき、独占禁止法等の関係法規を遵守した公正・透明な取引を行うとともに、世界各国においても、それぞれの国・地域の競争に関する法律の趣旨、内容を良く理解し、これを遵守します。
(5)個人情報・知的財産の管理
JALグループは、事業活動を遂行するにあたり、顧客情報などの必要な情報は適法かつ適正な手段で収集し、収集した情報は正当な目的のためにのみ使用します。その取扱いについては細心の注意を払い、不正なアクセスに対する予防措置を講じるなど、適正な管理に努めます。
知的財産については、自社の知的財産の保護に万全を期すと同時に、他社の知的財産を尊重し、これを侵害しません。
(6)反社会的勢力の遮断
JALグループは、あらゆる反社会的勢力との関係遮断にグループを挙げて取り組みます。当該勢力が、JALグループの提供するサービスへのクレーム等、種々のきっかけから、脅しをかけて、不当な経済的利益を得ようとするような行為に対しては、断固として要求を拒否し、社員一人ひとりを孤立させず、組織的に対応します。
JALグループ腐敗防止方針
JALグループ人権方針
JALグループ環境方針
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