トップメッセージ

日本航空株式会社
代表取締役社長執行役員
赤坂 祐二
2023年2月
株主・投資家の皆さまにおかれましては、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当第3四半期(2022年4月~12月)は、国内外の旅客需要が着実に回復しました。貨物についても需要や単価が引き続き好調に推移しました。また、部門別採算制度を活用した規律あるコストマネジメントにより、実質固定費の抑制を図りました。これらの結果、EBIT 347億円、当期利益 163億円の黒字を計上いたしました。
通期の連結業績予想につきましては、3期ぶりの黒字を見込んでおります。一方、想定に対して、国内旅客需要の回復スピードが鈍化していること、貨物の需給バランスが緩和していること等により、収入が下回る見込みです。燃油費以外の費用を着実に削減に努めたものの、減収をカバーするに至らず、EBIT 500億円、当期利益 250億円に下方修正させていただくことといたします。引き続き収支改善に向けて全社員一丸となって最大限の努力を重ねてまいります。
当社は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、手元流動性の確保と財務体質の強化を優先するため、2020年度および2021年度の配当を見合わせておりました。今期については、キャッシュ・フロー創出力が着実に回復するとともに通期の黒字化が見込めること、来期に向けても航空需要の着実な回復が見込まれることから、これまでお示ししていた通り、当期の期末配当を行う予定です。コロナ禍においても変わらずに支えてくださった株主の皆さまに改めて感謝申し上げます。
JALグループは、早期に強固な財務体質を再構築しつつ、中期経営計画を着実に推進し、企業価値の向上を実現してまいります。
株主・投資家の皆さまには、変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。