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疲労リスク管理プログラム

疲労リスク管理プログラム

運航の安全性向上と品質の改善に資するため、乗務員の乗務中の疲労をリスクと捉え、運航乗務員および客室乗務員の疲労に関するデータを収集して、これらに基づき適切に是正措置を講じるリスク管理(リスクマネジメント)を実施しています。
疲労リスク管理は、世界的に実施されており、日本では航空局により義務化されています(運航乗務員は2017年10月から、客室乗務員は2020年10月から)。

疲労リスクとは

睡眠不足や長時間覚醒および時差などによる体内時計の乱れ、ならびにワークロードの増大によって生じる脳の疲労により、乗務員の業務遂行能力が低下することで発生しうる不安全事象(またはリスク)。

疲労リスク管理方針

運航の安全性向上のために、運航乗務員および客室乗務員の業務において、疲労が常に存在するハザードであると認識し、疲労リスクを管理し、低減することに努める。
日本航空の疲労リスク管理は、会社が行うすべての運航に適用され、科学的見地や実績に基づいたデータドリブンによる継続的なリスク管理により実施される。疲労リスク管理は、会社や乗務員がそれぞれの責務を果たすことで成り立つ。

疲労リスク管理の体制

疲労リスク管理の体制

疲労リスク管理のプロセス

疲労リスク管理のプロセス

疲労リスク管理は、一言で言えば乗務中に強い眠気を生じさせないようにすることです。24時間運航する事業形態では容易ではありませんが、乗務員個々人の乗務に向けたコンディション作り(Fit-for-dutyの確保)を知識付与などでサポートし、またそれを支える乗務スケジュールの提供を主な活動としています。

Fit-for-dutyでなければ乗務に就いてはならないと規定されていますが、さまざまな状況により結果として乗務員が乗務中に強い眠気や疲労を感じたときに、その背景などをレポートとして提出し、組織がそのレポートを受領することで、疲労リスク管理のプロセスが回り始めます。要因分析やそのリスク評価結果を経て、乗務スケジュールの見直しなどを実施しています。
また、疲労リスク管理の大前提として、「疲労リスクの管理方針」にもあるように、会社や乗務員がそれぞれの果たすべき責務を正しく認識し、相互に信頼感が醸成されていることが大切であり、そのために必要な疲労や睡眠に関わる情報提供や教育を定期的に行っています。

このように、疲労リスク管理は、日本航空が実施している安全管理の一翼を担う取り組みとなっています。

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