航空機による大気観測プロジェクト「CONTRAIL」環境賞において優秀賞・環境大臣賞を受賞しました。
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この度、JALが参加する、航空機による大気観測プロジェクト「CONTRAIL」は、平成25年度 環境賞(主催:公益財団法人 日立環境財団・株式会社 日刊工業新聞社、後援:環境省)において、優秀賞、ならびに最高位の環境大臣賞を受賞いたしました。
1974年に創設され、本年度で第40回を迎えた環境賞は、環境分野における歴史と信頼を兼ね備えた権威ある賞として、広く社会から評価されており、これまで環境保全に関する調査、研究などで画期的な成果を挙げた取り組みのほか、今後成果が期待される先進的な取り組みにもスポットライトを当て、環境保全の技術革新に貢献してきました。
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環境大臣賞 授与
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今回の環境賞では、応募総数50件に対して慎重な審査が行われ、その結果、優秀賞3件を含む5件の取り組みが選出されました。その中で「CONTRAIL」プロジェクトは優秀賞に選ばれるとともに、さらに環境大臣賞に選定いただきました。表彰式では、当プロジェクトが環境問題に正面から取り組み、社会に貢献してきたことに加え、官民連携の好例として、審査委員の皆さまから高い評価をいただいたことも、受賞に繋がったとの講評をいただきました。
環境大臣賞は環境省・白石総合環境政策局長(写真・右)より
本プロジェクト代表として登壇したJAL日岡執行役員(写真・左)に授与されました
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「CONTRAIL」プロジェクトは、独立行政法人国立環境研究所、気象庁気象研究所、株式会社ジャムコ、公益財団法人 JAL財団、JALの5者が参加する共同研究プロジェクトで、世界初の試みとして1993年に観測を開始して以来、体制を変えながら活動を継続し、今年で20周年を迎えました。
現在は、6機のボーイング777-200ER型機貨物室に、当プロジェクトで開発された自動観測装置を搭載し、地球温暖化の原因のひとつとされる二酸化炭素(CO2)の濃度観測や上空大気の採取を、世界の空で、三次元的かつ継続的に行なっています。
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審査委員の皆さま(後列)と各賞受賞者
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この観測によって得られた上空大気の膨大なデータは、地球規模での長期的な気候変動メカニズム解明を目的とした研究のために、世界中の研究者に広く公開・利用され、高い評価をいただくとともに、年々、新しい研究成果に繋がっています。
JALは、これからも、日々の環境に対する負荷軽減の工夫と取り組みを地道に進めていくことに加え、JALならではの環境活動として、当プロジェクトを通じて社会に貢献してまいります。
優秀賞受賞後の記念撮影 写真左から、(公財)日立環境財団 小豆畑理事長、気象研究所 澤 研究官、
(株)ジャムコ 星野 常務取締役、日刊工業新聞社 井水社長