キャリア/リスキル

基本的な考え方(JALグループ「人財育成方針」)

JALグループは、企業理念実現のため「安全憲章」と「JALフィロソフィ」を判断・行動の基盤とし、JALグループで働くことに誇りと喜びを持ち社会で信頼される人財を育成し、その能力開発を支援します。

また、JALグループに集う全ての人財が活躍できる魅力的な職場環境を創り続けます。

 

この方針の下「JALグループ経営ビジョン2035」では、人財投資を企業価値へとつなげる「人的資本経営」を人財戦略の根幹に据え、「社員のウェルビーイング向上」と「生産性向上」を目指しています。

事業環境が激しく変化する中でこれらを実現し、企業が持続的に成長していくためには、従来の会社主導のキャリア形成から、社員自らが自身のキャリアを主体的に描き行動する「自律的なキャリア形成」への転換と、時代に合わせた「リスキル(学び直し)」が不可欠です。「安全憲章」と「JALフィロソフィ」という共通の判断軸を磨きながら、社員が自らの強みを活かして挑戦し続けられる環境を整えることで、社員のウェルビーイングとグループの持続的な成長の双方を追求していきます。

自律的キャリア形成

社員が自らキャリアを選択し、パフォーマンスを最大限に発揮できるよう、社員個人の「Will(やりたいこと)」「Can(できること)」と会社が求める「Must(やるべきこと)」を明確にし、それらが重なり合う領域を広げるための伴走体制と、事業戦略に連動した多様な選択肢の拡充を進めています。

キャリア選択肢の可視化と拡大

人財ポートフォリオの最適化に向け、事業戦略に連動した役割やポスト、求められる力を見える化し、それらをもとに社員が主体的にキャリアを描けるような取り組みを推進していきます。立候補型人事異動や、主務型・兼務型・短期型がある社内公募制度など、従来の枠組みを越えたキャリアパスへの挑戦制度を導入し、グループ内のさまざまなフィールドで活躍できる機会を提供しています。

主体的なキャリア形成への伴走支援

自己理解を深める各種アセスメントやセルフキャリアドックの実施、年代別キャリア研修を提供しています。また、国家資格を持つ社内キャリアコンサルタントによる面談や、上司のサポート力強化を通じて、一人一人のキャリア形成に寄り添っています。

JALグループ基本教育・研修体系

JALグループ共通の基本教育・研修体系を構築し、個人の成長・活躍のステージに応じた必須研修のほか、ビジネススキルのアップデートや変革・挑戦を後押しする各種プログラムを組織横断的に実施しています。

各種研修

基盤の取り組み ー JALフィロソフィを学び続ける

職種や世代、雇用形態(正社員・契約社員など)を問わずすべての社員が共に学ぶ「JALフィロソフィ勉強会」や、さまざまな部門のリーダー層が学び合う「リーダー勉強会」を定期的に開催しています。
JALフィロソフィという共通の価値観を育むとともに、多様な背景や専門性を持つ社員同士の対話を通じて互いの経験を共有することで、多様性を包摂する文化を深める場となっています。
全社員が「人間として何が正しいか」を判断軸に自分自身の仕事を振り返り、日々の行動につなげることで、社会価値の創出と持続的な成長のための基盤をつくっています。

役割・階層別研修

新入社員、中堅社員、新任管理職など、それぞれの成長・活躍ステージや役割に応じた必須研修を実施しています。各社・各職種のキャリアパスに応じた専門教育とも連携しながら、各階層において求められる基礎知識の習得や役割認識の深化を図っています。

部門横断活動・活動型プログラム

自発的・主体的な行動と共創を促すため、会社の垣根や職種の枠を越えてグループ共通の課題解決に取り組む「活動型研修」を実践しています。コミュニケーションリーダートレーニング(CLT)やDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)ラボ、また組織を越えた対話と気づきを促すクロスメンター制度などの部門横断活動を通じて、組織間の心理的壁を取り払い、多様な価値観を尊重し合える関係・つながりの創出(人財交流)を図っています。

自律的キャリア形成支援

・DX・ビジネススキル:デジタル技術を活用して新たな価値やビジネスモデルを構築し、組織風土そのものを変革するDX人財を育成するため、経営層や実務者層など各レベルに合わせた教育を実施しています。また、業務遂行の基盤となる論理思考力、問題解決力、コーチングなどの「ビジネススキル研修」をオンラインやオンデマンド型で幅広く提供しています。

・海外越境:東南アジアの異業種企業へのインターンシップや、シリコンバレー拠点を活用したプログラムなどを通じて、世界の潮流を直に感じ、グローバルな視野と挑戦・変革マインドを養う機会を提供しています。

リーダー・経営人財育成:将来の管理職・リーダー候補者を対象に、問題解決手法やケースメソッド、メンタリングを組み合わせた「エンパワーメントプログラム」や、グループ共通のマネジメントポストを見据えた「グループマネジメント研修」を開催しています。

また、グループ各社の次期管理職候補向けに、経営戦略・財務・マーケティングなどの体系的な知識と新しい価値創造の理論を学ぶ「JALグループ次世代リーダー育成研修」を毎年開催。部門横断チームでの事業企画の立案を通じて、実践的な変革を牽引する次世代リーダーを育成しています。

さらに、将来の経営者候補向けには、社外有識者から学ぶ「JALリーダーズアカデミー」を実施しています。

年代別キャリア研修・ライフプランセミナー:若手からシニア層までの各年代において、社員がJALグループで活躍するイメージを描き、自律的に成長できるよう「年代別キャリア研修」を実施しています 。また、定年を見据えた「ライフプランセミナー」や 、ライフシフトについて考える動画研修を通じて 、多様化するライフプランに応じた充実した人生とキャリアの設計をサポートしています。

社員一人当たりの平均研修時間・研修費用

2022年度

2023年度

2024年度

2025年度

単位

一人当たりの
研修時間

259.4

65.3

70.3

71.9

時間/人

一人当たりの
研修費用

138,651

164,103

176,579

177,021

円/人

変革・挑戦を促す評価・報酬制度

JALグループでは、社員が自ら掲げた目標に対する成果と実践状況を振り返り、能力開発の契機とすること、また、上司は評定を通じて部下の人財育成につなげることを目的に、人事評価を行っています。一般職層においては、評価の仕組みとして、独自の評価方式「PFO(Performance for Objectives)」を導入しています。

 

管理職層においては、変革・挑戦文化を醸成するため、求める役割を「共創を導くリーダー」として再定義し、等級・評価・報酬の各制度を全面的に刷新しました。新たな評価制度では、人財育成や組織づくりに関する行動評価を導入し、短期的な数字のみならず、中長期的な組織パフォーマンスの向上を促す設計としています。


報酬制度では、全てのポストで役割・評価と報酬を連動させるとともに、経営上の重要ミッションを担うポストには、高い目標への挑戦を強力にバックアップする成果連動型の報酬体系を導入し、変革の実行力を高めています。また、組織のマネジメント層に対しては360度サーベイを導入し、多面的な振り返りと対話を通じて、安心して挑戦できる職場環境づくりを後押ししています。

 

さらに、社員の専門性向上と自律的なキャリア形成を支援するため、従来のマネジメント軸に加え、「高度専門管理職」を設けた複線型人事制度を展開しているほか、一般職層においても、事業戦略上重要な専門性の高いスキルを社内資格として認定し報いる「特定資格者手当」等を運用し、既存の枠組みにとらわれずに能力を発揮する社員に報いる仕組みを整えています。

社員の成長と成果を称え合う表彰制度

毎年7月、JALフィロソフィをベースとした特に優れた取り組みを共有し、グループの財産とすることを目的に「JALフィロソフィAwards」を開催しています。
「安全・安心」「お客さま起点」「社会・環境起点」「正しい考え方」「地味な努力」「挑戦」「組織横断」の7つの部門の特に優れた取り組みを鶴丸賞として褒め称え、表彰することで、さらなる成長と新たな挑戦への活力としています。