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人財育成

基本的な考え方

JALグループは、JALグループ社員個々の成長が、組織の成長、ひいてはJALグループの持続的な成長につながるとの考えに立ち、人財を育成します。
JALグループ全社員が目指すべき人財像を定め、社員エンゲージメント(「会社のビジョンを理解し、共感し、その達成に向けて自律的に考え、行動し、貢献していく」意欲・姿勢)向上、多様な知見・経験を持つ社員の増加を図ります。
そのために、社内外での教育研修の拡充、自律型人財となるためのさまざまな機会の提供など、人財育成へ積極的に投資を行います。

具体的な取り組み(社内)

JALグループ基本教育・研修体系

リーダー人財、安全・サービスのプロフェッショナル人財の育成に主眼を置き、2012年度よりJALグループ共通の基本教育・研修体系を策定し、この体系に基づき教育・研修に取り組んでいます。従来からある階層別研修に加え、ビジネス・マネジメントスキル向上を目的とした経営力向上研修や公募型のチャレンジ研修など、組織横断的に実施するプログラムを拡充しています。

JALフィロソフィ勉強会

「JALフィロソフィ」とは、JALグループの商品やサービスに携わる全員が持つべき意識・価値観・考え方です。全員がJALフィロソフィ手帳を持ち、仕事や人生において判断に迷ったときはJALフィロソフィの考え方に立ち返り、「人間として何が正しいか」で判断できるよう学びを深めています。
JALフィロソフィへの理解を深め、実践につなげるために、JALグループの翼を支える全員を対象とした「JALフィロソフィ勉強会」を年3回、実施しています。2020年度以降はオンライン開催とし、国内外各地の社員をつないで、部門を越えたコミュニケーションの機会創出と、一体感の醸成にも寄与しています。
また、「JALフィロソフィ発表大会」を毎年開催し、社員が仲間の発表から「JALフィロソフィに真剣に向き合い、失敗や壁を乗り越えて挑戦し続ける姿勢」を学び、自己成長を図る場としています。
社員一人ひとりがJALフィロソフィを体現する集団となることで「お客さまに最高のサービスを提供し、社会の進歩発展に貢献する」という企業理念の実現を目指していきます。

JALフィロソフィ勉強会
2022年度JALフィロソフィ発表大会
JALフィロソフィ発表大会受賞式
教育体系図

階層別研修

JALグループでは、新入社員教育や新任管理職研修やエリア責任者研修の共通の研修に加えて、各社のキャリアパスに応じた教育・研修を実施しています。各階層において求められる基礎知識の習得と、役割認識を深める場としています。

キャリア研修

若手からシニア層まで、各年代においてJALグループで活躍する姿をイメージし、自身のキャリアを振り返り、今後のキャリアビジョンを描く目的で実施しています。

ビジネススキル研修

業務遂行に必要とされる、論理思考力や問題解決力、リーダーシップなどのビジネススキルを学ぶ機会を提供しています。一般的なビジネススキルに加えて、航空業界に特化したエアラインビジネス研修やリーダーとして必要なストレスマネジメント知識とコミュニケーションスキルを習得するメンタルヘルスマネジメント研修にも力を入れています。

活動型研修

JALグループでは、活動型研修を通じて自発的・主体的行動を促進し、自燃性のコミュニケーションリーダーの育成を行っています。各種プログラムをとおしてグループ共通の課題解決に向けて実践する活動型の研修です。

グループマネジメント研修

リーダー候補の育成プログラムをグループで共通化し、会社の垣根を越えて実力を高め合う機会を設けています。その上で、JALグループの経営やマネジメントにおける役割の大きさが一定以上のポストを「グループマネジメントポスト」と位置づけ、能力と意欲のある社員が出身会社の枠にとらわれず登用される、グループマネジメント制度を導入しています。

社員一人当たり平均研修時間・研修費用

こちらの表は横スクロールできます
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 単位
1人あたりの研修時間 64.7 70.8 72.3 277.1 162.3 時間/人
1人あたりの研修費用 422,187 470,698 449,480 109,321 84,469 円/人

社員エンゲージメント

これらの取り組みを通じて、社員のモチベーションを向上し社員エンゲージメントを強化、全社員のベクトルを合わせてJALグループの持続的な成長を実現していきます。

こちらの表は横スクロールできます
FY17 FY18 FY19 FY20 FY21 単位
社員満足度 56.8 56.8 54.4 54.4 51.7 %

具体的な取り組み(社外)

大学教育の取り組み

JALグループでは、長年にわたって航空事業を通じて培ってきた知識や経験を次世代を担う大学生に伝えるための教育にも力を入れています。こうした教育を通じ、航空事業への理解を深めるとともに、観光をとりまく産業の発展に資する人材を育成し、地域経済の活性化や産業振興に貢献することを目指しています。
大学では航空産業の歴史や特長、また最新のビジネスモデルを学ぶ「エアラインビジネス」、JALでの取り組みなどを紹介しながらホスピタリティとは何かを学ぶ「ホスピタリティマネジメント」などの講義を行い、理論とともに長年にわたる航空事業の現場で実践し培ってきた経験や知見を大学生に伝える活動に取り組んでいます。また、講義の他に大学と連携し課題解決型の授業も実施しています。航空事業にまつわるさまざまな課題を取り上げ、学生の柔軟な発想力や課題へ挑戦する力で解決策を探るだけでなく、グループに分かれて課題について議論し結論を導きだすことで、チームワークの向上を図っています。こうした活動は、次世代の人財育成だけでなく、大学生の進路選択の幅を広げることにもつながっています。 これからもJALグループでは、大学教育を通じた次世代の人財育成に貢献していきます。

海外人財の活躍推進

航空需要の増加に対応するべく、JALグループでは海外人財の育成に積極的に取り組んでいます。
2018年のミャンマーを皮切りに、フィジー、ネパールの現地職業訓練校との提携に向けた調整を開始しました。提携を図りリモートによる授業やE-Learning、時には現地の学校に講師を派遣することで、航空業界やJALグループの運営体制、実務に関する内容を教育し、海外の航空人財の育成を図ることを目的としています。
こうした海外人財が将来的に航空業界で活躍することは、企業のダイバーシティ推進や新たな発想の創出につながります。多様な人財が活躍できる社会を実現するため、JALグループはこれからも、こうした海外での人財育成に力を入れていきます。

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