運航乗務員のメンタルサポートプログラム
運航乗務員の業務は他の職種と大きく異なり、一般的なサポートでは運航乗務員が抱える問題を理解してもらうことが難しいため、心の内を吐露することが困難になっています。
アルコールを含む物質依存や精神的な不安に起因する不安全事象の発生を防止するために、乗務員が秘匿環境の中で悩みを打ち明けやすい仕組みを構築し、一人一人に対して細やかなサポートを行うことが求められています。
JAL Peer Support Program:JPSP
JPSPとは、運航乗務員のメンタルサポートおよびいつでも相談できる心のつながりと居場所の提供を目的として、運航乗務員によって運営されているプログラムです。
訓練を受けた20名を超えるメンバーとMHP(Mental Health Professional:臨床心理士)が所属しており、悩みを抱えた運航乗務員自身、またはそのご家族、パートナーや同僚が秘匿環境下で支援を受ける(相談する)ことで、運航乗務員が一人で悩まないようにするための支援を行っています。
このプログラムは会社から独立したプログラムであり、会社から介入を行うことはありませんが、会社としてこの取り組みを支援しています。また、相談内容や個人名は保護され、相談者本人の同意なくプログラム外に情報が出ることはありません。
JALグループ各社においても、運航環境や組織規模に応じて同様のサポート体制の構築が進んでいます。
