移動・生活の利便性向上
基本的な考え方
JALグループは、社会インフラとして地域社会に貢献するため、社会課題の解決や変化する消費者のニーズに対応し、移動と生活の利便性向上に取り組みます。
これまで培ってきたノウハウ・ヒューマンスキルと顧客基盤を、新たな技術と掛け合わせ、毎日の暮らしと人生をもっと豊かにする商品・サービスを展開します。
そのために、空港を中心とした移動の検索・手配をサポートするMaaS*を実現します。また、エアモビリティでは、航空安全技術と運航管理の知見を活かし、シームレスな輸送の実現に取り組みます。
* Mobility as a Serviceの略。すべての交通手段を1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな移動の概念。

航空ネットワークを中心としたJALグループが目指すMaaS像
具体的な取り組み
羽田空港における自動運転車いすの導入
JALグループは、羽田空港において、世界初となる自動運転車いす(自動運転パーソナルモビリティサービス)を導入しました 。本サービスは、「JAL SMART AIRPORT」の新たなサービスの一つとして、空港をご利用のすべてのお客さまに、安全で快適、シームレスな移動をご提供するものとなります。

羽田空港に導入されたWHILL社の自動運転車
「空飛ぶクルマ」を活用したエアモビリティサービスの実現に向けて
滑走路が不要かつ環境性能に優れるeVTOL*は、「空飛ぶクルマ」として近年注目を浴び、短中距離の区画を安価かつ容易に移動できるエアモビリティとして期待されています。JALグループは、住友商事株式会社、Bell Textron Inc.と業務提携し、Bell社が開発するeVTOL機材を用いたサービス提供の検討や、ドローンを活用した島々の生活を支える地域物流の課題解決をテーマに、奄美群島を対象に買い物支援や医薬品配送を想定した実証実験を開始しました。
空の移動にかかわる安全・安心運航のノウハウを活用し、将来に向け、空飛ぶクルマなど次世代エアモビリティの運航プラットフォームを構築していきます。
* electric Vertical Take-Off and Landing(電動垂直離着陸機)の略。電動モーターで複数の回転翼を回転させ、垂直離着陸できる小型航空機を指します。

空飛ぶクルマとして期待されるBell社のeVT
今後に向けて
「移動・生活の利便性向上」についてはイノベーションの戦略領域として中長期的に取り組んでいきます。JALグループはシームレスな移動・輸送を実現する総合エアモビリティサービスの提供を通し、世界中のヒト・モノ・コトの距離を縮め、持続可能な社会の実現に貢献します。