第6回 JALタンチョウフォトコンテスト
写真:第5回 JALタンチョウフォトコンテスト入賞作品
応募受け付けは終了いたしました。
たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
結果発表は6月頃、当ホームページに掲載いたします。
この冬、JALは、第6回となるタンチョウフォトコンテストを開催します。
「生物多様性」-この言葉からは、地球上に生きる多種多様な動植物の種が互いに繋がり生きること、また、それらが生きるさまざまな生態系を守ることの大切さが想起されます。
JALグループは、世界中でその必要性が叫ばれている、この生物多様性の保全・啓発活動を、環境分野の大切な取り組みのひとつと考えています。
航空会社として日々の運航業務により、少なからず環境に負荷をかけているからこそ、「自然に関するコミットメント」を定め、それにもとづく活動を通じて、生物多様性を守ることの大切さを皆さまと共有し、将来の世代に伝えたいという想いがあります。
タンチョウをはじめとした動物や植物、そして美しく豊かな自然をずっと守っていくために...。
そんな想いを込めて、今冬も、このフォトコンテストを開催いたします。
JALグループの飛行機の尾翼に描かれるシンボルは、国の特別天然記念物である、タンチョウをモチーフにしています。
タンチョウは日本の美の象徴ともいえる存在でありながら、同時に絶滅を危惧され、国内希少野生動物種にも指定されています。
美しくも力強いタンチョウの姿を通して感じられた、生物多様性の大切さ、美しい自然を守り続けたいという皆さまの想いを、タンチョウの写真と温かいメッセージに込めて、ぜひ、JALへお寄せください。
実施概要
募集期間
2024年1月4日~3月31日
応募方法
応募受け付けは終了いたしました。
応募規約はこちらからご確認いただけます。
審査
4月~5月
表彰式・結果発表
6月
展示
7月~9月、優秀作品(一点)を阿寒湖温泉にある「阿寒アートギャラリー(Akan Art Gallery)」に展示予定です。
結果発表
最優秀賞
「湖畔の朝」 上野清 (北海道)
静かな湖畔の朝は陽が昇ると同時に薄霧が覆い丹頂の泣き交わす歓喜が湖面に響き渡る朝陽と力強い第一声が今日一日に活気をもたらすかのような素晴らしい光景に出逢いました。
入賞賞品:国内線任意区間ペア往復航空券+写真プリント印刷サービス
選評 安藤誠(写真家・北海道認定アウトドアマスターガイド)
撮影の技術もさることながら、構図やタイミングも素晴らしい。何よりもチャンスを狙い圧倒的不発にもあきらめず、現場を理解したうえで撮影に挑んでのこのシーンとの遭遇に感動と尊敬の念が溢れます。情熱を表現した写真とも言えます。
特別審査員
MISIA(歌手)
国内屈指の実力派シンガー。
音楽活動と並行して社会貢献活動も積極的に従事。2010年3月には国連本部より生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の名誉大使に任命され、精力的に活動した。
現在も石川県での森林保全活動「MISIAの森」プロジェクトを実施するなど、生物多様性の啓発活動に意欲的に取り組んでいる。
MISIA賞
「Dance! Dance! Dance!」 安川純一 (北海道)
つがいの夫婦が、華麗に舞ってまるで社交ダンス!素敵なポージングで締めてくれました。それぞれのポーズにスポットライトが当たるかのようでした。2羽が末永く幸せに暮らせますように!
入賞賞品:MISIA関連グッズ
選評 MISIA(歌手)
この絵と、タイトルの組み合わせがとても素敵で選びました。つがいが、同じポーズをした姿はよく見るのですが、このように違うポーズだけれど、互いの動きにしっかりと合わせたまさに「ダンス」な姿、美しいですね。ずっとこのダンスが見られることを、私も祈ります。
アスティー賞
「自然の神秘」 佐々佳奈 (北海道)
世界中の人々の心を魅了する美しきタンチョウ。まだ太陽が顔を出さない早朝6時の-20度近くでの撮影、厳しい寒さとは反対に私の心はポカポカと目の前に広がるただ美しい世界に魅せられていた。徐々に太陽が顔を出し、タンチョウや他の小鳥たちも目を覚ます。毛嵐の中から悠々と現れた2羽のタンチョウが「湿原の神」であることを感じさせる瞬間との出会いは、未来永劫に残すべきものは何なのかと自身へ問う時間でもあった。
入賞賞品:JAGUY オールインワン3WAYギアバック 35L・オリーブドラブ
選評 安藤誠(写真家・北海道認定アウトドアマスターガイド)
モノトーンの日本画のような世界を縦構図で見事に表現している作品。2羽の番だけではなく、背景の樹氷にもしっかり視点を持っての構図が素晴らしい。極寒のなかに展開される美しい世界を見事に描いた作品。
美しい村・鶴居村観光協会賞
「カムイ降臨」 津村敬 (北海道)
早朝、橋の上から写真を撮っていると、目の前に丹頂がふわりと舞い降りてきました。穏やかな着地はまるでJALの優しい着陸のようです。朝日に輝く水面のキラキラも相まって、天から神様が舞い降りてきたように感じました。丹頂を撮る時間は僕にとっていつも大切な時間です。
入賞賞品:和田正宏サイン入りタンチョウ写真集
選評 和田正宏(NPO法人 美しい村・鶴居村観光協会理事長)
コメントにも書かれていますが、すばらしい朝の光の中で着地時のディスプレー、シャッタータイミングも的確です。また 水面の波紋も実に効果的で、早朝のキリッとした空気感が伝わって来ます。
スワロフスキー・オプティック賞
「飛翔」 小原伸司 (東京都)
いかな北海道でもタンチョウが生息する平地にシュカブラができるのは滅多になく、超広角(フルサイズ12-24mm)が必要な人(作者)の至近距離を飛ぶのも滅多にありません。構想から撮影まで37年ほど要しました。
入賞賞品:スワロフスキー・オプティックグッズセット
選評 西原口香織(日本航空㈱ 執行役員 ソリューション営業本部 副本部長)
雪面にできる波の模様シュカブラの上を優雅に、かつ力強く羽を広げるタンチョウの美しさは逸品。太陽の輝きと共に自然の美しさをも堪能できる一枚。
鶴居村賞
「吹雪の中でダンス」 長友逸郎 (北海道)
猛吹雪、サンクに来ているタンチョウも少ない中、少し離れたところで喧嘩しているような、ダンスをしている、目の上に少し雪が積もっているほどすごい雪でした。
入賞賞品:鶴居村特産品詰め合わせ(1万円相当)
選評 大石正行(鶴居村 村長)
雪荒ぶ中で踊る2羽。雪を纏ったタンチョウの美しさと、羽ばたきや息遣いが聞こえてきそうな動きのダイナミックさを収めていて秀逸です。
鶴雅グループ賞
「夜明け」 井部祐子 (北海道)
塒(ねぐら)の音羽橋から日の出直後に飛び立つ番。朝の光が翼を照らします。
入賞賞品:あかん遊久の里鶴雅 宿泊券(ペア1泊2食付き)
選評 【選評】大石正行(鶴居村 村長)
おぼろげな日の出の背景が、光を受けて透けるタンチョウの羽を一枚一枚際立たせています。番が互いを守り支えるように飛ぶタンチョウの力強さと躍動感が伝わってきます。
ニコンイメージングジャパン賞
「マスカレード」 藤里有 (北海道)
タンチョウの番の舞は華麗で魅力的です。朝日の中舞う2羽を見つめていると、シンメトリーの瞬間に、仮面舞踏会のマスクが浮かびあがりました。シャッターを切りながら、頭の中では輪舞曲が流れている感覚で、タンチョウの美しさを改めて感じた時間でした。
入賞賞品:双眼鏡「MONARCH M7 8×30」
選評 白石隆夫(環境省自然環境局長)
二羽のタンチョウが対照的なポーズをとっている姿が非常に印象的です。雪原が日の光を反射することで、二羽の求愛を舞台の演出の一つのように美しく表現されています。
ビックカメラ賞
「家族 冬桜の中で」 千里侑子 (北海道)
冬の冷え込んだ朝、気嵐が起こり、霧氷に朝日が当たり桜が咲いたかのような美しい光景の中に、タンチョウ親子が現れて朝ごはんを求め動き出しました。羽を広げのびのびとする我が子を見守る両親から『大きくなったね』と温かい心の声が聞こえてきた気がしました。タンチョウは抱卵開始の4月から子離れ親離れする3月まで、夫婦が常に寄り添い力を合わせて子どもを大切に愛情たっぷり育てます。どこか人間の子育てを思い起こさせるタンチョウ親子に一層惹かれます。
入賞賞品:写真プリント印刷サービス
選評 和田正宏(NPO法人 美しい村・鶴居村観光協会理事長)
早朝の気温が下かった川面から気嵐が立ち昇り、掛木には霧氷が付着し、朝の光の色合が3羽のタンチョウをいっそう引き立てています。
ビックカメラ賞
「息ぴったり」 北村奉正 (群馬県)
ペアのタンチョウが、仕草も鳴き声も同調させ、息ぴったりの鳴き合いは美しく、感動です。何でこのようにシンクロに舞えるのかと神秘的に思えました。バックの暗い林の前で羽が浮き立っているのが気に入っています。
入賞賞品:写真プリント印刷サービス
選評 長谷川康弘(北海道大学副理事・社会共創部長)
ペアタンチョウのダンス写真はいずれも甲乙つけがたい素晴らしい作品ばかりで何度も何度も迷いましたが、本作品は二羽の息ぴったり、絶妙なバランス感覚、魅力的なリズム感でまさにスケートリンクでのアイスダンスを連想させてくれる一枚でした。
ヒッコリーウィンド賞
「子育家族」 出口博司 (北海道)
只今子育て真っ最中の鶴の親子が朝から夕方まで家族で周辺の畑などを周り夕方塒の水辺に戻る途中の家族に出会い物陰に身を隠して静かにシャツターを切り続けた中の1枚です。
入賞賞品:オリジナルフォトエッセイ3冊+DVD1枚
選評 増川いづみ(バイオ電子工学博士・栄養学博士)
一見ほのぼのとしているが、親が子ども達を守り、子ども達も共に生き残って行こうとする家族の緊張感と厳しさがひしひしと伝わってくる。周囲の緑に潜むかもしれぬ怖さに対峙する親子の覚悟が見える。この家族の平和と幸せが末永く続くようにと心から願いたい。
フェールラーベン賞
「流し目」 魚田克彦 (北海道)
雪原に舞うタンチョウです。鳥を撮影すると瞳はこちらを見ていることが多いですが、ちょうど見得を切って流し目がこちらを見ているようでした。
入賞賞品:フェールラーベン KANKENバッグ
選評 【選評】増川いづみ(バイオ電子工学博士・栄養学博士)
静けさの中に、気高さと品格、そして何があっても生き抜いていこうとする深い叡智と迫力が感じられる。何気ない日常のしぐさの中にこそ、究極な自然美があるのかもしれない。